これまで、AutoCADのDWGファイルを受け取ったことがあり、その内容について閲覧、共同作業、または印刷をする必要があったにもかかわらず、パソコンにAutoCADや専用ビューアーがインストールされていなかった経験はありませんか?そんな時は、PDFや画像形式に変換するだけで、AutoCADがインストールされていなくても作業が可能な方法があります。
DWGファイルをPDFに変換したり、一括でJPGに変換したり、AutoCADなどの追加ソフトをインストールしたりせずに印刷したい場面はよくあります。FolderMillを使えば、AutoCAD、MathCAD、Solid Edgeの図面を1枚ずつ手動で変換・印刷することができ、自動でそれらの図面をPDFや画像形式に変換・印刷する設定も可能です。
FolderMill以外にも、AutoCADをインストールせずに複数のDWGファイルの変換・印刷を簡単に行う方法 がありますので、ご紹介します。
AutoCADなしでDWGファイルをPDFへ自動変換する方法
FolderMillを使えば、DWGやDXFの図面をCADソフトなしで変換できます。Autodesk AutoCADやeDrawings ViewerなどのCADソフトをインストールしなくても、自動でファイルの変換や印刷を行うことができます。
1つのホットフォルダーに複数のアクションを組み合わせて 、処理の順序を設定できます。下記に例を示します。
受信したファイルを.dwgと.dxf拡張子のみに絞り込む
AutoCADファイルをPDFに一括変換する
変換したPDFを指定のプリンターまたは複数のプリンター で印刷する
アクションは様々な組み合わせが可能で、それぞれ異なるホットフォルダーに割り当てることができます。
ホットフォルダーの設定が完了したら「ソース(フォルダー/FTP/メール)」(Source: Folder/FTP/Email ))に新しいファイルを追加するだけで、プログラムが自動的にそれらのファイルを処理し、「出力」(Output )フォルダーに変換後のファイルを保存するか、指定のプリンターへ送信します。
AutoCADなしでDWGファイルやその他図面を自動印刷する方法
FolderMillを使用すれば、印刷プロセスを完全に自動化でき、ユーザー操作は不要となります。設定パターンも豊富で、例えばCAD図面を白黒モードのみで印刷するように設定することも可能です。FolderMillが、DWG、DXFをはじめ各種CAD図面 の印刷に自動化をもたらします。
図面を指定のプリンターや印刷トレイに自動送信する方法
FolderMillでは、ファイルを用紙サイズでフィルターする ように設定できます。これにより、図面は指定のプリンターへ送信され、印刷されます。さらに、受信する図面のページサイズに応じて、FolderMillが最適な用紙トレイを自動選択 する設定も可能です。
その他、DWGファイルの印刷や変換を簡略化するツール
代替手段として、よりシンプルなデスクトップ型のCAD処理ソフト もあります。一括印刷ツールと一括変換ツールがあり、どちらも試用版/無料版が利用可能です。
Print Conductor: 複数のDWGファイルを簡単に一括印刷
リアルタイムで印刷設定をする必要がない場合、Print Conductor というシンプルなアプリを試すことができます。このツールは、無料のCADビューアを使用し、DWGやDXFファイルを他のソフトなしで大量に印刷でき、かつSLDDRW、EDRWなどの他のCAD形式にも対応可能です。Print Conductorは個人利用であれば無料で使用可能であり、設定を調整すればCAD図面を一括印刷 することもできます。複数のDWGファイルをメイン画面に追加し、ボタンを1つ押すだけで印刷が開始されます。
Print Conductorのダウンロード →
DocuFreezer: 複数のDWGファイルを簡単に一括変換
多数のDWGファイルをPDFやPNG、TIFF、JPEGなどの画像形式で保存したい場合は、無料のファイル変換ツールDocuFreezer を試してみてください。DocuFreezerは、直感的なインターフェースを持つシンプルなプログラムで、ファイルをリストに追加し、必要に応じていくつか設定を変更するだけで使用できます。元のフォーマットと品質を維持した高品質な出力が可能です。また、主要なCAD形式にも対応していますので、AutoCAD図面に加え、Mathcad Prime (MCDX、 MCTX)や多くのその他ファイル形式 も変換できます。ファイルの結合・分割、画像の品質、その他パラメーターについても設定が可能です。
よくあるご質問
なぜDWGファイルをPDFや画像に変換するのですか?
現在では、CAD/CAE/CAMなどのコンピューター支援型設計システムの導入により、図面設計のプロセスは大幅に簡略化されています。エンジニアや図面設計者などの専門職は、図面を変換したり、一括印刷したりする必要がある場面が多々あります。一度CADファイルをPDFや画像形式に変換してしまうと、編集が困難となるため、承認申請や印刷用として図面を提出する際には、PDFや画像ファイルが一般的に使用されます。
DWG、DXF、DFT、XMCDなどのファイルは、特定のCADソフトのみで開くことができます。図面を閲覧するだけで編集の必要がない場合は、DWGファイルをPDFや画像形式に変換する方が楽かもしれません。DWGファイルをPDFやJPEG/PNG/TIFF形式に変換すれば、一般的なファイルビューア(Webブラウザーも可)で開くことができます。細部までのクオリティを維持したい場合、これらのファイルを最高品質の設定で保存することが重要となります。
なぜCADファイルの印刷を自動化するのですか?
CADの専門家は、画面上のデジタル図面よりも紙に印刷された図面を好むことがよくあります。頻度が少なければ1つずつの印刷でも問題ありませんが、毎日複数の図面を大量に印刷する必要がある場合は、FolderMillが時間を短縮する強い味方になります。一度設定してしまえば、新しいファイルをフォルダーやFTPサーバーにコピーするだけで、1台または複数のプリンターで即座に印刷されます。用紙トレイを指定することも可能です。
SHXフォントは使用できますか?
はい、FolderMillではSHXフォントが標準設定となっており、プログラムは自動的に使用を試みます。この機能はCADからPDFへの変換時にオン/オフを切り替えることも可能です。切り替えるには、「PDFに変換 」(Convert to PDF Action )を開き、ダイアログが表示されたら「高度な設定」(Advanced settings )を開き、「SHXフォントを使用する」(Try to use SHX fonts )を「はい」(Yes )に変更してください。また、「SHXフォントフォルダー」(SHX font folders )の設定でフォントの保存場所を指定する必要があります(検索バーに「SHX」と入力すれば、設定をすぐに見つけることができます)。
DWGとは何ですか?
AutoCADの基本ファイル形式であるDWGは、Autodeskが独自に開発したものです。DWG (図面)は、2D、3D、メタデータの保存に使用できるバイナリファイル形式となっています。また、DraftSight、AutoCAD、IntelliCAD、Caddie、Open Design Alliance準拠のアプリケーション等、多くのCADパッケージの標準形式にもなっています。さらに、他の多くのCADアプリケーションにおいても、DWGは標準設定ではなくてもサポートされています。
DXFとは何ですか?
AutoCAD DXF (Drawing Interchange Format、または Drawing Exchange Format)は、AutoCADと他のプログラムとの間のデータ相互運用を可能にするためにAutodeskが開発したCADデータのファイル形式です。Autodeskによると、DXF形式はAutoCAD図面ファイルに含まれる全ての情報をタグ付きデータで表現しています。図面ファイル内の特定のユーザー情報は、ほぼ全てDXF形式で表現されます。
FolderMill はご要望に応じて14日間の試用版がご利用可能です。お客様が弊社のソフトを使用可能かどうかご不明だったり、特別なご要望がございましたら、ご連絡ください 。無料版をダウンロードしお試しいただくことも可能です。
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